FUTURE
OF
ENGINEERS
ここで働くエンジニアは
世の中で突き抜けた存在になれる。
なれる。思う存分活躍してもらいたい。
もらいたい。
驚くほどの速さで進化していくテクノロジー。その最先端でサービスを生み出し続けるエムティーアイを支える、開発メンバーたち。エンジニアにとって、エムティーアイはどのような会社なのか。どのような考え方を持った人たちが、どのように働いているのか。そしてこれから先の未来に待ち受けるものは…。技術部門のトップでもある副社長を囲み、若手のエンジニアたちが対談を行いました。
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- 取締役副社長 泉 博史
- 取締役副社長。エンジニアが集まるテクノロジー本部と、ベトナムにある開発の子会社を統括しながら、社内のIT委員会の委員長も務める。
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- エンジニア Y.H
- 2015年入社。ライフ系事業で、ユーザーが求める形に変換するためにデータを集めて蓄積する基盤をつくる仕事に携わる。
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- エンジニア Y.T
- 2015年入社。気象レーダー関連サービスのサーバー側の処理や運用管理をするチームで、リーダーを務める。
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- エンジニア S.S
- 2016年入社。ヘルスケア関連サービスのシステム面での品質改善を担当するチームで、リーダーを務める。
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- エンジニア N.K
- 2013年入社。ヘルスケア関連サービスの開発責任者を務めつつ、新規アプリの開発チームでもリーダーを務める。
THEME 01エムティーアイが今注力していることは?
デザインスプリントを通じて、 ビジネスを見通す力を身につける。
- 泉:「今、エムティーアイは事業のビジネスモデルの変換を求められている時期です。従来はBtoCのビジネスで当社にダイレクトに顧客がいたお客様の間に企業や自治体などが入って、ビジネスはBtoCからBtoBtoC、BtoGtoCなどに変わってきています。その中でエムティーアイに求められているのは従来培ってきたノウハウ。スマートフォンのアプリを作成したりそのための分析を行ったり、アジャイルやリーンスタートアップなどの短いサイクルでサクサクつくる開発手法などがお客様やパートナー企業から求められていて、その期待に応えていかないといけないと思っています。それに加えて、次のビジネスをつくっていくリーダーシップがエンジニアには求められていますね。」
- Q:「実際、すでに進んでいる具体的な取り組みはありますか?」
- 泉:「例えば、フィンテックの分野でデジタルトランスフォーメーションという切り口を全面的に出した部門を立ち上げ、当社のノウハウをコンサルティングを含めたソリューションとして販売するサービスの準備をはじめていますね。その中では、アジャイル開発の延長線上というか、少し上流のデザインスプリントのエムティーアイ版の様なものを開発しています。社内でいくつか実験したり、実際にお客さんとも一緒に進めたりしています。今まで対外的に自分たちのノウハウを商品にすることはしていなかったので、まだまだ完成度は十分ではないところもあると思うのですが、今はその完成度を高めるフェーズとして捉えて推進しています。」
- Q:「ちなみに、みなさん社内ではデザインスプリントをどういうふうに進めていますか?」
- S.S:「僕はペルソナとカスタマージャーニーマップをつくることに携わりました。このサービスを使うことによってどのような体験を、どういったタイミングで提供できるのか、それに対して達成できていることはなんだろう、逆に足りないものってなんだろう。というギャップを埋めるための解決策を、企画も含めて話して決めています。これを実施する前はエンドユーザーが遠かったです。『このような声がありました』ってメールが届いたり、営業担当者経由で聞いたりでしたが、実際に僕たちが誰に何を届けているのかということを改めて考え直すことで、今までの自分たちがつくってきた機能は、『この人のこういうことのために使うんだ』ということを改めて実感できて腹落ちができました。そうすると、ものづくりの意欲も高まりますよね。」
- N.K:「最近、僕は新しいアプリを作っていますが、そこでは改めてアジャイルの基本に則って実施しようとしています。まさにインセプションデッキが始まる前のシナリオを考える時から入っていましたが、それが結果的にデザインスプリントに近いということに気がつきました。そこに僕も行き着いたので、うまく回りそうだなという気がします。逆に、そのように進めなければ要件定義が難しいですね、開発としては。背景がわかると経緯を知った状態で設計ができるので、いいものができそうだなと思いますね。」
- Y.H:「開発に入る前に、デザインスプリントの様に要件を受け取るだけじゃなくて、ビジョンに合わせて、『今ある技術で足りるのかな、新しい技術を検証してみて、その要望はこの技術だったら叶えられるんじゃないかな』といった技術検証などを事前に行った例があります。それを行った上できちんとプロセスを回したら、コアなバリューから作ることができているなという実感がありました。スタートのところで認識を合わせることなど、私たちが手札を揃えることができる取り組みをきちんとすることが大事だなと思います。」
- Y.T:「特にセキュリティなどの非機能要件は、プランナーサイドからはあまり出てきません。今までは要件から開発者が『これってこれが必要だよね』というのを提案してはいましたが、実際に使われるシーンなどを理解しないで設計しないと後でほころびが出てしまいます。『こういったケースもあったな』とか、『これだとセキュリティ的に問題だな』ということは結構あります。そのようなところを早い段階でキャッチアップして、早めに探っていくことができたら、より社内も社外も納得できるいい開発ができると思うので、意見がぶつかろうとも、どんどん遠慮せずに言うようにしています。」
- S.S:「そうやって、フラットな立場で仕事を進めていくことが大事ですし、そのようにできる環境があるのは、ありがたいことですね。」
THEME 02これから、どんなエンジニアが求められる?
事業ドメインもデザインできる これからの時代のエンジニア。
- 泉:「現在のエムティーアイのサービスは、従来のBtoC のサービスと違い、当然のことながらお客様の業務が絡むものが増えてきたため、業務をドメインと捉えてドメインデザインをできるようにしないといけません。今まではあまり必要なかったけれど、ドメインデザインをすることによって、たとえば病院や薬局の業務フローを理解して『私たちと一緒にサービスをつくることで、今の業務フローがこのように変わります』といったことを書き表せないとサービスがつくれないですよね。そこは課題だと認識し、少しずつ手を打ち始めている状況ですが、これから専門性の高いドメインデザインエンジニアが必要となってきますね。」
- N.K:「僕は直接お客様先に訪問したことはないのですが、ヘルスケア事業部の健診機関向けのサービスを開発している部署では、エンジニアが営業と一緒に訪問して話を伺って設計をする取り組みを行っていますね。BtoCには強いですが、BtoBは始めて間もないということもあります。アプリに関しては使い勝手などは検討してつくりこめますが、取引先が企業の場合はまだ慣れていないので難しいです。ドメインエンジニアとしてのスキルをいち早く習得する目的もあり、同行するようにしています。」
- 泉:「今、デジタルトランスフォーメーションと言われている分野は、ヘルスケア、フィンテックに限らず、◯◯テックと言われる全ての分野に当てはまるので、今後は各分野で必要になってくるでしょうね。」
- Y.T:「そう考えるとBtoC向けのサービスは世の中全体的にすごく進んでいると思いますが、BtoB向けのサービスに関しては大きな企業ほど10年20年同じインターフェースになっていますよね。そこに切り込めるのは当社の強みかもしれないですね。」
- 泉:「ひとつ課題というか、デジタルトランスフォーメーションの難しさなんですが、業務システムは移行が難しいんですよ。なぜなら、従来からの業務システムを現在進行形で使用しているからです。一般的に、現在使っているシステムを新しいシステムに変えることは、移行計画など、非常に難易度が高いです。手順など、しっかり準備する必要があります。業務に支障をきたす失敗も許されないため、結果的に実施する方も『リスクが大きいから今のままでいいか』という判断になりがちになっていると思います。だから、古いシステムがいつまでも残っているというサイクルができて、そこに技術負債が残っていきます。デジタルトランスフォーメーションだと、当然古いものを新しいものに変えていく必要も出てきます。方法論はいろいろあると思いますが、そこを頑張れる会社は生き残れるし、頑張れない会社は生き残れないということではないかと理解しています。だからこそ、当社はできるだけ多くのお客様をお手伝いし、お客様のデジタルトランスフォーメーションを成功させたい。アプリの開発だけではなく、業務も合わせて古いものから新しいものに移行しましょうと伝えていかなければいけないのです。大変ですけどチャレンジですね。」
- N.K:「ビジネスにおいて、変えていくことは大切ですが、リスクを伴いますし、また変えるべきタイミングもありますからね。だからこそ、私たちエンジニアがビジネスを理解しないと、プライオリティーがわからないですよね。なぜリニューアルをしないのですかと言ったところで、そこはビジネスで優先度があるからだ、ということをエンジニアも理解していないと、間違ってしまいます。」
- Y.H:「エムティーアイの場合は企画と近いところで仕事をしているので、そのような考えに触れやすいかと思います。『ねえねえ』と話しかけられる距離のため、情報を得やすいですよね。アジャイル開発にして明確に変わったところは、企画のそばで開発を行っていることです。企画と開発のコミュニケーションが遠かった頃に比べると、全然違う成果が出ていると思います。」
THEME 03エンジニアにとって、エムティーアイの働く環境は?
IT産業革命の中心で、 歴史に刻まれる仕事を。
- 泉:「いろいろなジャンルのサービスがあることがいいのではないでしょうか。『music.jp』で音楽や動画を配信するアプリがあったり、『ルナルナ』や母子手帳アプリ『母子モ』があったり、天気関連のサービスでは、気象庁からデータをもらってきて、当社の社員の気象予報士と一緒にサービスの企画をしたりしています。全然違うものを一つの会社で作成しています。それでも技術的には共通の部分も多く、エンジニアはローテーションもあるので面白いと思います。新しく学べることがたくさんあります。ここは当社で働くエンジニアのメリットだって自信を持って言えますよ。」
- N.K:「お客様が違うので技術選定の考え方がそもそも違い、ディスカッションをしているとすごく刺激になります。同じ会社なのに全然違うので他社の人と話をしている感覚になってきますね。」
- Y.H:「たしかに、色々な部署を経験しているといつの間にか、色々な技術が使えるようになっていますね。」
- 泉:「技術プラットフォームを揃えすぎるというのもリスクがありますし、逆に自由度がありすぎても開発や運用のし易さを失います。微妙なところですよね。ガイドラインは共通にしていくものの、『これじゃなきゃダメだよ』とは言わないようにしていますね。いろいろなジャンルのサービスを経験でき、BtoBとかBtoC、デザインスプリント、DevOps、マイクロサービス、ドメインデザイン、もちろんクラウドのAIやIoTなど…。あらゆることが経験できる環境がかなり整備されつつあります。当社で密度の濃いエンジニア経験を積めば、将来的に非常に付加価値の高いエンジニアになれる。そういう場所にしたいと思っています。エンジニアとしてエムティーアイで20代を過ごせば、間違いなく将来の市場価値が突き抜けたエンジニアになれる。そんな場所を提供していくので、思う存分活躍してもらいたいですね。最後に、みんなで一言ずつ『こんなエンジニアにはエムティーアイが合っている』という話をもらって終わりにしましょうか。」
- Y.H:「何にでも興味を持てる人がいいですね。これがやりたいということよりも、あれもやってみたい、これもやってみたい、色々経験してみたいという人がいいです。アジャイルのプロセスに則って、『こういう世界があるんだ』とか『技術があるんだ』などうまく吸収しつつ広く深く技術を身につけていけるので、何事にも好奇心が強い人が向いているかなと思います。」
- N.K:「時代やテクノロジーは今後もすごい速度で変わっていきますが、エムティーアイはそれに着いていく気満々なので、対応できる人がいいですね。こだわりは当然あってもいいですが、その時代の流れを見つつ、理由を持って、自分から提案できることが大事だと思いますね。『これが理由で、これがいいんだよ』と自分で判断して提案できる人が合っていると思います。」
- Y.T:「サービスを動かし続ける運用面も、ものすごく大事だと思っています。新しいサービスがつくられていく一方で、そのシステムを何年間もずっと運用してお客様に提供し続けないといけない。だからこそしっかり考えて、維持するのか、アップデートするのか判断することが大切です。システムを新しくするなら、このサービスがどうしたら綺麗に動くのか、そういうことを考えることが好きな人は合っていると思います。」
- S.S:「課題解決を楽しめる人ですね。どんどん前に進んでいくことが多いので、そのたびに障壁にぶつかることがあると思いますが、そこを成長の機会と捉え、ポジティブに受け止められる人であれば、最高の環境になるのではないでしょうか。」
- 泉:「ともかく、エンジニアとしてチャレンジできる場所です。チャレンジすれば相当成長できます。サービスは当然、成功するものもあれば、しないものあります。ただ、成功した時は『ルナルナ』のような社会的に大きなインパクトのあるサービスに携われることもありますから、一緒に事業をつくっていく手応えも感じられると思います。第4次産業革命とも言われていますが、実は今、私たちはその真っ只中にいて、その中で活躍する機会を得ることができます。エムティーアイは間違いなくその機会を提供する場所です。数年たって振り返った時に、『自分はあの仕事をしていた』と言えるポジションに居られると思います。産業革命の中心で未来を創ることに関われるはずです。そんなエキサイティングな環境に身を置いてみたい方、ぜひお待ちしております。」
※担当業務や所属部門はインタビュー当時のものです。