FROM CEO
代表取締役社長 前多俊宏
あふれる情報を活用するため、
新たなインフラをつくる。
世界中の人がスマートフォンという高性能コンピュータを片時も離さずあたりまえに使う現代。そこには日々膨大なデータが溢れています。そんな情報を活かすために必要なものは、データ同士をつなぎ、活かす役割です。エムティーアイは、そのハブとなり、情報社会における、いわば次世代のインフラづくりをめざしています。スマートフォンのスペックやテクノロジーはかなり進化しているけれど、その活かし方はまだまだ未開拓です。例えるならば、すべての人がスポーツカー並みの性能を持つ車を持っているのに、そのスペックを活かせる道がない状態です。そこに、道をつくろうとしているのが私たちです。
インフラづくりと言っても、荒地を道にするどころか、ジャングルに道路をつくるレベルで険しいことをやっていると思っています。すぐには利益にならなかったり、「一体何をやっているんだ」と疑問に思われたりすることも多いと思います。しかし、少しずつですが世の中を変え始めている手応えがあります。例えば、病院。カルテは誰のものでしょうか。患者自身が電子情報で持っていれば、自分に合う医者を選び、マッチングすることができます。そのための技術的な環境は整っていますが、今は社会のルールによって実現することが難しい状況です。世の中には、ルールを変えようとすると、それを守ろうとする力が働くものです。その力が巨大すぎるゆえに誰もやらないし、やれない。けれど、私たちには社会課題と向き合い「あるべき姿を実現する」という信念があります。だから、歩みを止めずに進んでいくのです。
エムティーアイにしかない、
未来をつくる力がある。
では、私たちに社会を変える力があるのか。そう問われた時に、できると自信を持って言える理由が3つあります。1つ目は安定的かつ小回りのきく企業規模です。同じような技術力を持つ企業はあるでしょう。しかし、小規模の会社ではセキュリティなど不安がつきものです。また、大きすぎる企業だと、身軽にトライアンドエラーができません。エムティーアイはちょうどその中間。安定基盤がありながらもベンチャー気質でどんどん新しいことをやっていく機動力があります。ここが評価され、フィンテックやヘルスケアのインフラづくりの依頼が昨今増えています。2つ目は、ユーザー視点です。『music.jp®』や『ルナルナ』といった有料会員数が数百万名にのぼるサービスを長年育んできたことで養われたUIやUXのノウハウがあり、一人ひとりが本当に欲しいと思うサービスを形にする力を持っています。
最後に3つ目。それは私たち自身の志です。創業以来、「あるべき姿」を常に見つめ、サービスを提供してきました。たとえば、フィーチャーフォンが出た時には、たった数行しか表示できないテキストの世界で、テクノロジーを使って何ができるか。どうあれば人々が豊かになるかを考えて着メロ*1や絵文字を生み出しました。そして、今現在もスマートフォンを持つ一人ひとりが豊かになるためにはどうあるべきかを考え、ヘルスケアサービスと医療の連携、フィンテックサービスと銀行の連携など、次々に挑戦しています。
*1 「着メロ」は、ビジュアルアーツの商標または登録商標です。
この世界を、
「あるべき姿」に変えていこう。
「あるべき姿」と「今」のギャップを埋めることは、既成概念を変えることでもあるので、莫大なエネルギーが必要です。しかし、エムティーアイはここにこそ着手をしたいと考えています。やり方はたくさんあり、道を選ぶのは難しいです。時にミクロに、そしてマクロにも社会を見通さなければいけません。なにより、「あるべき姿」をしっかりと見つけるためには、「正しい問い」を身につけなければいけません。これはマーケティングやビジネスの観点もありますし、それ以前に人として正しい考え方をしようということでもあります。私自身も常々社員のみんなとはそのような話をしながら成長中です。簡単なことではありませんが、世界をガラリと変えるような可能性を秘めた、私たちのチャレンジ。そんな話にピンとくる人がいたら、ぜひ一緒にやりたいと思っています。世の中を一歩先に進めるような壮大な挑戦を、ともにしていきませんか。